日本では、銀行の劣後債発行は、性格上金融債の発行に類似し、長短分離制に抵触するので、従来金融機関の発行は認められていませんでした。 しかしながら、1990年の年初からの日本の株式市場の下落に伴って、それまで自己資本をエクイティ・ファイナンスと株式の含み益により増加させていた日本の銀行は、BIS基準の自己資本比率規制をクリアすることが困難な状況になってきました。 このため、それ以外の自己資本充実手段として、同年6月に国内での劣後ローンの取入れが、8月には海外現法による劣後保証債の発行、外銀の劣後ローンを見合いとした劣後ローン債権信託証書の発行が解禁されました。
連帯債務というのは、同一内容の給付について、複数の債務者がそれぞれ独立して全部の弁済をなすべき債務を負担し、そのうちの1人が弁済すれば、他の債務者の債務を免れる債務関係のことをいいます。
連帯債務の場合は、各債務者の債務が独立のものであって、主従の差がないので、保証債務よりも有力な担保制度となっています。
連帯保証というのは、保証人が主債務者と連帯して債務を負担することを約する保証契約のことをいいます。