連邦準備制度・連邦準備銀行というのは、1913年の連邦準備法に基づき設けられたアメリカの中央銀行制度のことをいいます。

なお、アメリカ全土が12の連邦準備区に分けられ、各準備区に1行ずつ連邦準備銀行が加盟銀行の出資によって設けられています。

各連邦準備銀行は、次のような業務を行うことによって、銀行の銀行、政府の銀行としての機能を果たしています。

■連邦準備銀行券の発行業務
■加盟銀行、政府等を対象に預金の受入れ、貸出、有価証券売買
■加盟銀行の検査・監督
■国庫代理業務...など

連邦準備制度理事会は、連邦準備制度の最高の意思決定機関であり、ワシントンにあります。

連邦準備制度理事会は、次のような権限をもっています。

■全般的な連邦準備銀行の監督権限
⇒　連邦準備銀行の業務に関する規定の決定、予算の承認・会計監査、総裁等役員の任免など

■金融政策運営上の最高権限
⇒　各連邦準備銀行が設定する割引歩合の審査・決定、法定限度内での支払準備率の決定、株式証拠金率の決定、預金金利の最高限度の決定など